Houston Tracker 2をTIグラフ計算機エミュレータTilEmで

“TIグラフ計算機”と呼ばれるTexas InstrumentsのZ80搭載機があります。いわゆる”ポケコン”のようなジャンルの携帯コンピューターなのですが、この上で動くミュージックトラッカーHouston Tracker 2(HT2)を使いたくて、たまたま手に入ったTI83+としばらく格闘していました。

しかしながら、このTIグラフ計算機、キー名を覚えるまでも一苦労で、音楽打ち込みどころではありません。また、HT2も動作し、きちんと音は出るものの、時々原因不明の暴走をするようです。(公式サイトやデータ公開している人を見るとTI82が多い印象)。

そこで安定性の向上(というかまめなデータバックアップができる)と、PCキーボードでの比較分かりやすい操作を期待して、TIグラフ計算機エミュレータの”TilEm”を使用しました。こちらのエミュレータのキーボードをカスタマイズしてPC用のミュージックトラッカー風に使おうというわけです。

結果は上々で、操作性は比較にならないほど向上しました。

以下に作成したファイルをDLできるようにしましたので興味のある方はどうぞご活用くださいませ。

※F1,F2の設定が一部抜けていたので追加してver.0.2として更新しました。

download

ht2keybind ver 0.2

PC-G8xx Emulator test

以下のポケコンエミュレータの実装テストです。

http://ver0.sakura.ne.jp/js/index.html#g800js

English translated version of “Hoja” Z80 disassembler for MSX

**Untranslated messages are changed and updated as hoja151e2 in 13/12/2020**

I translated Z80 disassembler “Hoja”, originally developed by Masaki Oba is now translated in English. This disassembler is originally developed in 1992-1993 and re-published in 2017. This disassembler is light-weighted and usuful on MSX or CP/M emulators.

screenshot of “Hoja” English version

Download from this link below. (changed some untranslated messages in hoja151e2 in 13/12/2020)

Download hoja151e2.zip

PSGTracker入門編

==初期設定==

PSGTrackerが起動すると、”エディタ画面”にカーソルが表示されます。

SELECTキーを押すと”オプションメニュー”に移動します。

ステップ数を20から16に変更します。これでエディタ画面の範囲が4/4拍子、4小節相当になります。

ここで、曲の名前を付けておきましょう。これが保存時のファイル名になります。もし、いま名前をつけられなければ、ファイルを保存する前に設定しましょう。

いまの初期段階では、これら以外のパラメータは、デフォルト値そのままにしておくことをお勧めします。

これらの初期設定が終了したら、ESCキーで”エディタ画面”に戻りましょう。

==トラック==

“トラック”とは1画面に10から20のステップで表示されているデータのことです。トラックは0から始まり、オプションメニューには常に表示されています。入力できるデータの長さは決まっており、16ステップ設定では640トラック、20ステップ設定では512トラックになります。

エディタ画面でCTRLキーとカーソルの右/左を押すと表示するトラックを進めたり戻したりできます。

==メロディ/ベースパート==

===トーンチャンネル(Ch1-3)===

エディタ画面でAからGいずれかのキーを押すとC1からB7までの音階が入力できます。数字はオクターブを表し、間に#を挟むことで半音上げた音階を表現します。

Oのキーを押すと、ノートオフが入力されます。ノートオフは非常に重要です。PSGTrackerでは、ボリュームをVAR(V16として入力)しない限り音が減衰せず、持続が鳴ります。音を止めたい時には明確にノートオフを入力してください。

※注意 PSGTrackerではボリュームや音階を一度入力し始めると、その部分が入力し終わるまでカーソルもESCもデリートもも効かなくなります。入力し間違えた時は、いったんダミーの値を入れて入力を終了させてから、改めてその部分のデータを削除します。

Vキーを押すとボリュームが入力されます。0だと音が出ず、16は減衰音指定となりますので1〜15の15段階で入力します。

音色を加工には、デチューンが指定できます。”,”キーで音程を上げる、”.”キーで下げるデチューンが入力されます。2チャンネルで同じメロディを作成し、1チャンネルにデチューンを掛けると、とても素晴らしい効果があります。

ピッチベンドも”`”キーと”‘”で入力されます。前者は音程を上げる、後者は下げるピッチベンドです。どちらも変化スピードの値を1〜9で指定する必要があります。0を指定するとピッチベンドの効果をキャンセルします。メロディに効果をつける時に使えます。

==ドラムパート==

==ノイズ(R)==

PSGの仕様では、ノイズの音量はCh1,2,3いずれかのトーンチャンネルの音量に依存してしまい、ノイズは完全に独立したチャンネルではありませんが、PSGTrackerでは擬似的なチャンネルとして扱います。

Rのカラムでは、ノイズの音量を依存する(音量を同じにしたい)チャンネルを1,2,3いずれかを入力します。トーンチャンネルで音が出ている間しかノイズも音が出せません。トーンチャンネルが減衰音(V16)で、減衰した後のステップ、もしくはノートオフ(O)した後のステップでノイズ指定しても音は聞こえません。0を指定した場合、ノイズのみノートオフします。

ボリュームをVARにしているチャンネルを指定すると、ノイズ音も減衰し、自然な感じになります。V1からV15のチャンネルを指定すると、ノイズ音も持続し、連打しているような効果があります。

FQのカラムではノイズの周波数を変える値を01から31までの数値で入力します。一桁の数値でははじめに0を入力する必要があります。数字が小さいほど音程は高くなります。

30や31ではタムのような音、24くらいではスネアドラムのような音、01や02ではシンバルのようなイメージの音になります。

※注意 バスドラムやフロアタムなどはノイズで表現するのは難しいので、トーンチャンネルで低い音を出して表現する方が良いでしょう。実際に古いゲームでは、ベースパートと入り混じった感じで低いドラムの音が表現されています。

==再生、停止、再開==

F2で、現在表示しているトラックのみを再生します。

F1で、曲全体を最初から再生します。ESCで停止します。

F1で、再生開始した後ESCで停止した場合、F3を押すことで停止したトラックから再開されます。

==セーブ==

F5キーを押して”マスターメニュー”に移動し、3を押します。

既に保存されているファイル名が一覧で出た後に、エンターキーで保存します。ESCを二回押して”エディタ画面”まで戻り、データの作成を続けます。

==ロード==

F5キーを押して”マスターメニュー”に移動し、1を押します。デモ曲の”IMPACT”が保存されているのでそれを選択した後、ESCを二回押して”エディタ画面”まで戻ります。F1キーでデータを再生します。

== 編集 ==

DELキーで、その部分に入力されている命令を消します。消すといっても”なにもしない状態で上書き”をイメージしてください。

SHIFT+INSで、”その部分の命令を消して、後ろの命令を全て1つ前に移動”します。

INSで、その部分に”なにもしない状態を挿入して、後ろの命令を全て1つ後ろに移動”します。

RETURNで、”その前に入力した命令をもう一度入力”します。2文字、3文字入力しなければいけない命令は、これをうまく使いましょう。

カーソルは、上下左右の端まで行くと”同じトラック内の反対側”から出てきます。前後のトラック移動はCTRL+カーソルですので、戸惑わないようにしましょう。

PSGTrackerには残念ながらループ命令がありません。1ループできたら、F4キーでトラックをまとめてコピーしましょう。

指定するトラックの順番は”コピーする範囲の先頭のトラック番号”、”コピーしたい先の先頭のトラック番号”、”コピーしたい範囲のトラック数字”です。

== 履歴 ==
19/4/18 初期バージョン

19/10/11 日本語訳して加筆

Super easy guide to PSGTracker

 

==Presets==

After booting PSGTracker, your cursor is in a Editor.

Push select to move to OPTION MENU.

Change steps per track from 20 to 16. It means 4/4 and basic for 4 beat music score.

Name the song you want. Set it as file name.(If you cannot name it now, set it before saving to file.)

I recommend to leave other parameters as default for the first steps.

When you finished first settings, return to Editor with ESC.

==Tracks==

“Track” means data within a single screen with 10-20 steps. Track starts from 0.
Final track number is for example 640(16 steps setting), 512(20 steps).

You can move across Tracks with Ctrl+Left/Right in the Editor.

==Melody/Bass==

===Tone Channels(Ch1-3)===

Put C1 – B7. #(a half tone increment) should be between note(alphabet) and octave(number).

Note off is very important because sound does not gain with other than “VAR” volume. Stop sound with Note off properly.

*Once you start setting note, volume or other instructions which needs more than 2 keys, all controls are disabled till finish instruction. Put dummy parameter number and then delete if you mistyped.

If you want to add tasts on a tone itself, use Detune “.” or “,”. Two melody lines which will be very melodious when a single channel set detuned.

Pitch Bend can be set with “`” or “‘” with parameter. It is useful when you want to effect on the melody.

== Drums ==

==Noises(R)==

It is not a channel but peudo-channel because it is not indipendent.
PSG noise does not have own volume register and depends on an other tone channel
Put channel number to share volume with 1,2 or 3 “while other channel makes sound”. If a channel notes of, noise does not sound if you specified channel number.
0 means note off like as in melody.

Leave SQ empty so far.

===If you want to know more===

Change Frequency and perform other than snare drum. Higher number(like 30 or 31) sounds like toms lower number(like 01 or 02) sounds like cymbals.

Select channel number which has “VAR” volume to share. It makes drums so natural.

Base/Bass drum
Like a old school games, express bass drums with very lower tone note. It sounds like as a bass guitar sounds as well but effective.

==Play,Stop and Restart==

F2 to play only current track.

Push F1 to play whole music and ESC to stop.

If you stopped playing music with ESC after F1 pushed, you can restart from current track with F3.

==Save==

Push F5 to move into MASTER MENU and push 3.

After listed files in the disk, push Enter to save.

Select it and back to Editor with ESC twice, then edit music again in the Editor.

==Load==
Push F5 to move into MASTER MENU and push 1. Demo song named “IMPACT” is there.
Select it and back to Editor with ESC twice, then play with F1.

== History ==
19/4/18 Initial version.

PSGTrackerで操作ができなくなったら

PSGTrackerは操作性にクセがあるので戸惑うことがあります。「キーが反応しなくて操作できない」と焦る前に、早い段階で読むことをオススメします

・ステップ入力の途中で、削除したり別の命令を入れようとしていませんか?音階入力やピッチベンドなど数値入力を伴う命令は数値まで入れないと削除も他のステップへの移動もできません。

・CAPS、カナ、GRAPH、CODE、DEADキーを押しませんでしたか?カーソル以外のキーのキー反応がおかしい場合はこれらのキーを押して、元の英数小文字の入力ができるモードに戻してください

・SELECTキーを押してOPTIONメニューに入りませんでしたか?OPTIONメニューからエディターに戻るまでは、再生もMASTER MENUへの切り替えもできません。SELECTを押してエディターに戻ってから、また操作してください。

・OPTIONメニューのファイル名入力途中ではありませんか?ファイル名入力後、エンターで入力を確定してください。SELECTを押してエディターに戻ってから、また操作してください。

※PSGTrackerは同人サークルFlying Bytesによって開発されたMSXのPSG音源用トラッカーです。MSX Resource Centerでフリーウェアとして配布されています。

https://www.msx.org/news/development/en/psg-tracker-freeware

Moonblaster Music File Loader2

このバッチファイルは参照用のMoonblasterの曲データをMSXArchive.nlからダウンロードし、MSXエミュレータで読み込めるようにします。MRCを対象とした前回のスクリプトと同様です。

I wrote bat file which makes download MB files from MSXArchive.nl easier as well as MSX Resource Center to load by MSX emus for reference.

Download:

http://msx.click/wp-content/uploads/2019/01/GETMANLMB.zip

Moonblaster Music File Loader

Moonblasterは原作者様により、現在ではオープンソースソフトウェアとして公開され、素晴らしいコードも参照できるようになっていますが、もともとの”サンプルディスク”はこのアーカイブの中には含まれませんでした。Moonblasterをより知るためには、サンプルディスクの代わりにMSXリソースセンターで公開されている良い作品群を参照するのが、もっともよい手段の一つだと考えました。このバッチはその作業を簡略化します。

このバッチファイルはMoonblasterの曲データをMSXリソースセンターからダウンロードし、MSXエミュレータで読み込めるようにします。

Moonblaster is now distributed as OSS and we can use it with a marvelous source codes thanks to original author, but unfortunately original “sample disk” is not included in this archive. To know Moonblaster further, one of the best way is refer good works distributed in MSX Resource Center web site on behalf of the sample disk, I thought. This bat make this sequence easier.

Download:

http://msx.click/wp-content/uploads/2019/01/GETMRCMB.zip

English patch for NRTDRV180715

There are so many issues to solve, but I make it public.

This is english patch for NRTDRV, for dual OPM(YM2151) and single SSG(YM2149)/PSG(AY-3-8910) controllable music driver.
It is originally developed for Sharp’s X1, but is ported to other JP PC’s which has OPM options, like X1/X1turbo(with OPM soundboard), X1turboZ(embedded, internal OPM/SSG), MSX(with SFG-01/05), PC88(with Sound board “HIBIKI”). Windows’ or Android’s applications emulates OPM/SSG/PSG well and you can play NRTDRV’s music data on such devices, no need to own rare JP 80’s PCs. Some hardware chiptune modules are supported, like NBVx as well.

 

You can use NRTDRV MML compiler (NRTC) with English messages.

MML(Music Macro Languages) was very popular in 80-90’s hobby PCs.

It is produced as IPS patch to original Japanese version of NRTDRV.EXE.

Download:

http://msx.click/wp-content/uploads/2018/07/NRTDRV180715_ENGPATCH.zip