PSGTracker入門編

※本稿はもともとオリジナル版のPSGTrackerのために書かれたものですが、MSX0Stackパッチのために加筆、修正しています。

MSX0Stackで使うために

不足するキーを補うため、タッチJoyPadモードにします。画面上部の三つの〇の1番左の◯を長押しし、左下の表示が”U0+”となることを確認してください。画面の左上はESCにアサインされるため、ここをタップすると常にヘルプが表示されます。

同様にタッチパネルの右上がF5でメニュー画面表示、左下がmで現在のトラック以降最後まで再生、右下がSPC(スペース)で画面内再生となります。表示はされないので、覚えておきましょう。(最初から通しで再生するのはキーボードフェイス側のENTERキーのみになります。)

MSX0Stackはキーボードフェイスの切り替えが非常に複雑なため、基本的には切り替えキーを使わない、LEDが光らない状態で使うことを前提としてキーバインドを再設計しています(それでもいくつか例外はありますが)。意図しない状態でLEDが光っていたら切り替えキーで都度戻してから操作をつづけてください。

初期設定

PSGTrackerが起動すると、”エディタ画面”にカーソルが表示されます。

“n”キーを押すと”オプションメニュー”に移動します。

ステップ数は16、エディタ画面の範囲が4/4拍子、4小節相当です。

ここで、曲の名前を付けておきましょう。これが保存時のファイル名になります。もし、いま名前をつけられなければ、ファイルを保存する前に設定しましょう。

いまの初期段階では、これら以外のパラメータは、デフォルト値そのままにしておくことをお勧めします。

これらの初期設定が終了したら、ESCキーで”エディタ画面”に戻りましょう。

トラック

“トラック”とは1画面に10から20のステップで表示されているデータのことです。トラックは0から始まり、オプションメニューには常に表示されています。入力できるデータの長さは決まっており、16ステップ設定では159トラック、20ステップ設定では127トラックになります。

エディタ画面で”z”,”x”を押すと表示するトラックを戻したり進めたりできます。

トーンチャンネル(Ch1-3)

エディタ画面で”a”から”g”いずれかのキーを押すとC1からB7までの音階が入力できます。数字はオクターブを表し、キーボードフェースに書かれている数字に対応したアルファベットで入力します(w,e,r,s,d,f,z,x,c,0が0から9に対応します)。音階とオクターブの間に”q”キーを押すと#を挟むことで半音上げた音階を表現します(臨時記号についてはシャープのみでフラットはありません)。

“s”のキーを押すと、ノートオフが入力されます。ノートオフは非常に重要です。PSGTrackerでは、ボリュームをVAR(V16として入力)しない限り音が減衰せず、持続が鳴ります。音を止めたい時には明確にノートオフを入力してください。

※注意 PSGTrackerではボリュームや音階を一度入力し始めると、その部分が入力し終わるまでカーソルもESCもデリートも効かなくなります。入力し間違えた時は、いったんダミーの値を入れて入力を終了させてから、改めてその部分のデータを削除します。

”v”キーを押すとボリュームが入力されます。0だと音が出ず、16は減衰音指定となりますので1〜15の15段階で入力します。

音色を加工には、デチューンが指定できます。”u”キーで音程を上げる、”y”キーで下げるデチューンが入力されます。2チャンネルで同じメロディを作成し、1チャンネルにデチューンを掛けると、とても素晴らしい効果があります。

ピッチベンドも”o”キーと”i”で入力されます。前者は音程を上げる、後者は下げるピッチベンドです。どちらも変化スピードの値を1〜9で指定する必要があります。0を指定するとピッチベンドの効果をキャンセルします。メロディに効果をつける時に使えます。

ドラムパート

ノイズ(R)

PSGの仕様では、ノイズの音量はCh1,2,3いずれかのトーンチャンネルの音量と同じになります。そのためノイズは独立したチャンネルではないのですが、PSGTrackerでは擬似的なチャンネルとして扱われます。

Rのカラムでは、ノイズの音量を同じにしたいチャンネル1,2,3いずれかを入力します。トーンチャンネルで音が出ている間しかノイズも音が出せません。トーンチャンネルが減衰音(V16)で減衰した後のステップ、もしくはノートオフ(O)した後のステップのチャンネルを指定しても音は聞こえません。0を指定した場合、ノイズのみノートオフします。

ボリュームをVARにしているチャンネルを指定すると、ノイズ音も減衰し、自然な感じになります。V1からV15のチャンネルを指定すると、ノイズ音も持続し、連打しているような効果があります。

FQのカラムではノイズの周波数に対応する値を01から31までの数値で入力します。一桁の数値でははじめに0を入力する必要があります。数字が小さいほど音程は高くなります。※MSX0Stack パッチα版でもキー入れ替えが済んでおらずsym+数値のキーで入力します

30や31ではタムのような音、24くらいではスネアドラムのような音、01や02ではシンバルのようなイメージの音になります。

※注意 バスドラムやフロアタムなどはノイズで表現するのは難しいので、トーンチャンネルで低い音を出して表現する方が良いでしょう。実際に古いゲームでは、ベースパートと入り混じった感じで低いドラムの音が表現されています。

再生、停止、再開

スペースキー(SPC)で、現在表示しているトラックのみを再生します。

ENTERで、曲全体を最初から再生します。ESCで停止します。

再生開始した後ESCで停止した場合、現在編集中のトラックなど、Mを押すことで現在のトラックから再開されます。

セーブ

F5キーを押して”マスターメニュー”に移動し、j,kで選択後ENTERを押します。

既に保存されているファイル名が一覧で出た後に、ENTERで保存します。ESCを二回押して”エディタ画面”まで戻り、データの作成を続けます。

ロード

F5キーを押して”マスターメニュー”に移動し、j,kで選択後ENTERを押します。デモ曲の”IMPACT”が保存されているのでそれを選択した後、ESCを二回押して”エディタ画面”まで戻ります。スペースキー(SPC)でデータを再生します。

編集

DELキーで、その部分に入力されている命令を消します。消すといっても”スペースで上書き”をイメージしてください。

Fn+DELキーで、”その部分の命令を消して、後ろの命令を全て1つ前に移動”します(このドキュメントではトルツメと言ったりします)。

Fn+l(エル)で、その部分にスペースを挿入して、後ろの命令を全て1つ後ろに移動”します。

カーソルは、上下左右の端まで行くと”同じトラック内の反対側”から出てきます。前後のトラック移動はz, xですので、戸惑わないようにしましょう。

PSGTrackerには残念ながらループ命令がありません。1ループできたら、pでトラックをまとめてコピーしましょう。

指定するトラックの順番は”SOURCE TRACK(コピーする範囲の先頭のトラック番号)”、”TARGET TRACK(コピーしたい先の先頭のトラック番号)”、”NUMBER OF TRACKS(コピーしたい範囲のトラック数)”です。※MSX0Stack パッチα版でもキー入れ替えが済んでおらずsym+数値のキーで入力します

履歴

19/4/18 初期バージョン

19/10/11 日本語訳して加筆

26/5/12 MSX0Stackパッチに合わせて加筆修正