==初期設定==
PSGTrackerが起動すると、”エディタ画面”にカーソルが表示されます。
SELECTキーを押すと”オプションメニュー”に移動します。
ステップ数を20から16に変更します。これでエディタ画面の範囲が4/4拍子、4小節相当になります。
ここで、曲の名前を付けておきましょう。これが保存時のファイル名になります。もし、いま名前をつけられなければ、ファイルを保存する前に設定しましょう。
いまの初期段階では、これら以外のパラメータは、デフォルト値そのままにしておくことをお勧めします。
これらの初期設定が終了したら、ESCキーで”エディタ画面”に戻りましょう。
==トラック==
“トラック”とは1画面に10から20のステップで表示されているデータのことです。トラックは0から始まり、オプションメニューには常に表示されています。入力できるデータの長さは決まっており、16ステップ設定では640トラック、20ステップ設定では512トラックになります。
エディタ画面でCTRLキーとカーソルの右/左を押すと表示するトラックを進めたり戻したりできます。
==メロディ/ベースパート==
===トーンチャンネル(Ch1-3)===
エディタ画面でAからGいずれかのキーを押すとC1からB7までの音階が入力できます。数字はオクターブを表し、間に#を挟むことで半音上げた音階を表現します。
Oのキーを押すと、ノートオフが入力されます。ノートオフは非常に重要です。PSGTrackerでは、ボリュームをVAR(V16として入力)しない限り音が減衰せず、持続が鳴ります。音を止めたい時には明確にノートオフを入力してください。
※注意 PSGTrackerではボリュームや音階を一度入力し始めると、その部分が入力し終わるまでカーソルもESCもデリートもも効かなくなります。入力し間違えた時は、いったんダミーの値を入れて入力を終了させてから、改めてその部分のデータを削除します。
Vキーを押すとボリュームが入力されます。0だと音が出ず、16は減衰音指定となりますので1〜15の15段階で入力します。
音色を加工には、デチューンが指定できます。”,”キーで音程を上げる、”.”キーで下げるデチューンが入力されます。2チャンネルで同じメロディを作成し、1チャンネルにデチューンを掛けると、とても素晴らしい効果があります。
ピッチベンドも”`”キーと”‘”で入力されます。前者は音程を上げる、後者は下げるピッチベンドです。どちらも変化スピードの値を1〜9で指定する必要があります。0を指定するとピッチベンドの効果をキャンセルします。メロディに効果をつける時に使えます。
==ドラムパート==
==ノイズ(R)==
PSGの仕様では、ノイズの音量はCh1,2,3いずれかのトーンチャンネルの音量に依存してしまい、ノイズは完全に独立したチャンネルではありませんが、PSGTrackerでは擬似的なチャンネルとして扱います。
Rのカラムでは、ノイズの音量を依存する(音量を同じにしたい)チャンネルを1,2,3いずれかを入力します。トーンチャンネルで音が出ている間しかノイズも音が出せません。トーンチャンネルが減衰音(V16)で、減衰した後のステップ、もしくはノートオフ(O)した後のステップでノイズ指定しても音は聞こえません。0を指定した場合、ノイズのみノートオフします。
ボリュームをVARにしているチャンネルを指定すると、ノイズ音も減衰し、自然な感じになります。V1からV15のチャンネルを指定すると、ノイズ音も持続し、連打しているような効果があります。
FQのカラムではノイズの周波数を変える値を01から31までの数値で入力します。一桁の数値でははじめに0を入力する必要があります。数字が小さいほど音程は高くなります。
30や31ではタムのような音、24くらいではスネアドラムのような音、01や02ではシンバルのようなイメージの音になります。
※注意 バスドラムやフロアタムなどはノイズで表現するのは難しいので、トーンチャンネルで低い音を出して表現する方が良いでしょう。実際に古いゲームでは、ベースパートと入り混じった感じで低いドラムの音が表現されています。
==再生、停止、再開==
F2で、現在表示しているトラックのみを再生します。
F1で、曲全体を最初から再生します。ESCで停止します。
F1で、再生開始した後ESCで停止した場合、F3を押すことで停止したトラックから再開されます。
==セーブ==
F5キーを押して”マスターメニュー”に移動し、3を押します。
既に保存されているファイル名が一覧で出た後に、エンターキーで保存します。ESCを二回押して”エディタ画面”まで戻り、データの作成を続けます。
==ロード==
F5キーを押して”マスターメニュー”に移動し、1を押します。デモ曲の”IMPACT”が保存されているのでそれを選択した後、ESCを二回押して”エディタ画面”まで戻ります。F1キーでデータを再生します。
== 編集 ==
DELキーで、その部分に入力されている命令を消します。消すといっても”なにもしない状態で上書き”をイメージしてください。
SHIFT+INSで、”その部分の命令を消して、後ろの命令を全て1つ前に移動”します。
INSで、その部分に”なにもしない状態を挿入して、後ろの命令を全て1つ後ろに移動”します。
RETURNで、”その前に入力した命令をもう一度入力”します。2文字、3文字入力しなければいけない命令は、これをうまく使いましょう。
カーソルは、上下左右の端まで行くと”同じトラック内の反対側”から出てきます。前後のトラック移動はCTRL+カーソルですので、戸惑わないようにしましょう。
PSGTrackerには残念ながらループ命令がありません。1ループできたら、F4キーでトラックをまとめてコピーしましょう。
指定するトラックの順番は”コピーする範囲の先頭のトラック番号”、”コピーしたい先の先頭のトラック番号”、”コピーしたい範囲のトラック数字”です。
== 履歴 ==
19/4/18 初期バージョン
19/10/11 日本語訳して加筆