TI-83 Plus(以下TI83+)は、テキサスインスツルメンツが発売した一連の「グラフ計算機(Graphing calculator)」の一つです。「グラフ計算機」とは、ドット液晶に簡単にグラフが表示できるようにした携帯型のコンピュータで、日本の「ポケコン」とほぼ同じポジションを占めており、教育現場でも使われています。
いくつもモデルがありますが、その中でTI73シリーズ、TI81シリーズ、TI82シリーズ、TI83シリーズ、TI84シリーズ、TI85, TI86にはZ80が搭載されています。(TI80とTI86以降のシリーズは別のCPUなので省略)
TI83+とTI84+が現行品で、北米ではスーパーで普通に売っているとのこと。Z80が現行の機種だなんてワクワクしますね。言われなきゃZ80載ってるなんて分からない機種。

自分はたまたまですが、TI83+を手に入れることができました。メモリ32k、クロック6MHz、EEPROMが512kなので大体SHARPのZ80系ポケコンくらいのスペックです。大きさや雰囲気も似ています。

TI8xシリーズはEEPROM搭載していてアプリはPCから通信して送り込むかたちで使います。5種類くらい通信ケーブルがありますが、3種類は自作できるので選択肢は多いです。
ticalc.orgに情報がまとまっていますPCとの通信用ケーブルは、Arduino にスケッチ入れてGrayケーブル化したものを使ってます。Arduino Uno用のデータが公開されていますが、余っていたArduino2009(Duecentmilla)に入れてみて無事通信できました。両モデルはUSBのコントローラー部分を除いてほぼ同じとのこと。
使い勝手は完全に昔のPDA。母艦接続する形態。本体のリンクポート端子が2.5mmフォンジャックなのでここだけ鬼門ですが、自分のはさっさと3.5mmに交換したので問題なしです。
ここにBEEP音源用のトラッカー「Houston Tracker II」(以下HT2)を設定します。手順や必要なものは公式サイトのマニュアルに詳しいです。
日本語訳は、これのPC-G850版の移植ページが参考になります。そのまま訳されているので、TIグラフ計算機での使用法が確認できます。


TI83+に入れたHT2はサイズが23k。コンパクトに見えるけど、ソースはだいぶ長い。
画面はshellなんですがZ80上で動いてるGUIです。カーソルキーで動かします。この解像度でも全然GUIいけますね。

TIグラフ計算機のイメージを丸ごと取りだしてからht2のデータだけ切り出す公式ツール。
guiとno-guiがあります。自分はWindowsからもiPhoneからも使うので、no-guiをソースからビルドです。

Win10はmingwを入れてからht2utilをビルドです。TI83+から読みだしたHT2の曲データを認識しています。

曲データを取り出すと、ht2sを拡張子に持つバイナリファイルが生成されます。


こちらはiPhoneでの実行画面です。ht2utilでDを選択して,decompress & disassemble savestateを実行。
大体画面表示に沿った形でデータがアセンブラコードで表示される。
このままアセンブルしたらht2sで差し替え効くのかな?圧縮すればできるのか?ともかく、MMLコンパイラという発想…ではないですね^_^;;
